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■中古パソコン購入のリスクを知っていますか (2011.08.12更新)


中古パソコンがそれなりの値段で店頭に並んでいます。その多くが見た目にはきれいです。でも中古パソコンには、中古車の走行距離計に当たる電源投入時間計がありません。中古車と同様、中古パソコンも使用時間が少ないほうがよいのは当然ですが、中古車のように目安になる計器がありません。

だから中古パソコンの購入には常に運不運が伴います。販売店が半年保障をしてくれても七ヶ月目に故障するかも知れません。中古パソコンを買う人は、通電時間が長いとどこがいたんで来るのかを承知して購入してください。

それで、どこがいたんで来るかというと、ハードディスク、液晶モニタ、キーボード、ファンが他の部品より弱いと言えます。ハードディスクは精密メカの固まりなので、寿命が長くありません。また 、中古パソコンは、液晶モニタの点灯部分が蛍光灯のようなものが多く、これも寿命が長くありません。キーボードは使いすぎると接触不良になってきます。ファンも寿命が長くありません。DVD/CDドライブはメカ部分がありますが、使用頻度が低い分寿命が長くなります。他の部品も寿命があるのですが、稼動部分が無いものは総じて寿命が長くなっています。

忘れていました。ノートパソコンの場合はバッテリーの寿命があります。携帯電話の電池は寿命が長くないですね。それと同じで、ノートパソコンの場合、運が悪ければ買ったときにはもうバッテリーの寿命がきていたということも考えられます。

中古パソコンでも一日あたりの使用時間が短ければ五年以上故障もなく使用できるでしょうが、会社で一日中使われていたパソコンはどうでしょう。うまくいけば五年以上持つかも知れませんが、やはり使用時間が短いパソコンに比べたら故障する確率は高くなります。

中古車のように同じ年式の同じタイプの車でも走行距離に応じて値段が異なれば納得できますが、中古パソコンは販売店側もどのくらい使われたものか分からないため、同じものなら見た目で値段が変わってくるのではないでしょうか。リスクがある分、中古パソコンの値段は安いのかも知れません。

ハードディスクの通電時間がハードディスクの中に記録されていますが、表示機能を持つソフトウェアをインストールする必要があります。それとも、私が知らないだけで、例えばパソコンの中の不揮発メモリの中に総通電時間が記憶されているのでしょうか。