パソコン道場
■Intel Management Engineファームウェアの破損を修復しました (2025.09.13更新)
HP EliteDesk 800 G5 TWRパソコンのOSをWindows11に更新後、ネットワーク関係の設定変更を行おうとしたところ、VPNの設定画面がすぐに表示されないことに気づきました。 しばらくするとVPNの設定画面が表示されましたが、その後パソコンをシャットダウンし、電源を再度投入したところ、"Intel Management Engineファームウェアの破損を検出しました。"というメッセージが表示されました。 修復画面に進んだところ、修復が50%のところで画面が消え、そのままにしておいたところ、同じ動作が繰り返され、Windows11を起動することができなくなりました。 BIOSの設定変更で何とかならないかと思い、BIOSの設定画面を表示するために電源を投入し、F10キーを連打したところ、"セットアップメニューに移行しています"と表示されるものの、すぐに"Intel Management Engineファームウェアの破損を検出しました。"というメッセージが表示され、BIOSの設定画面を表示することができません。 BIOSの設定画面を表示できないと何もできないと判断し、インターネットを検索したところ、HDDやSSDの信号ケーブルを外せばBIOSの設定画面を表示できることがわかり、無事BIOSの設定画面を表示することができました。 インターネットの検索結果によれば、BIOSの設定画面でIntel Management Engineファームウェアの機能を無効にすることができそうでしたが、HP EliteDesk 800 G5 TWRパソコンのBIOSでは無効にすることができないことがわかりました。 Intel Management EngineファームウェアはBIOSと同じCMOSにあるのではないかと判断し、CMOSのデータを保持するためのボタン電池を外してCMOSのクリアを行い、パソコンの電源を投入してCMOSのデータ復旧を試みましたが、BIOSは復旧したもののIntel Management Engineファームウェアは復旧しませんでした。 何か他に手がないかとHPのカスタマーサポートページを調べたところ、Intel Management Engineファームウェアを含むBIOS-システムファームウェアの適用で、復旧する可能性があることがわかりました。 BIOS-システムファームウェアのダウンロードボタンがある画面の下には関連ビデオがあり、その中の"Windows 11の外部からHP個人向けデスクトップのBIOSを更新する"に更新手順があったため、それに従ってBIOS-システムファームウェアを更新したところ、一回目はIntel Management Engineファームウェアの破損を修復できなかったものの、何か間違ったかなと思って二回目の更新を行ったところ、無事Intel Management Engineファームウェアの破損を修復することができました。 (追加情報) ・SSDやHDDのケーブルを外さないと、BIOSセットアップ画面を表示しようとしても、Intel Management Engineファームウェアの破損回復処理が繰り返し実行されます。マウス、キーボード、インターネット接続LANケーブル(BIOSイメージファイルを取得するため)、BIOS-システムファームウェア取得用USBメモリ、モニタケーブル、電源ケーブル以外は、外したほうがよさそうです。 ・BIOS-システムファームウェアの更新が成功すると、SSDまたはHDDが接続されていないため、"Start PXE over IPv4"といった、LAN経由でのブートが求められるので、電源を切り、SSDやHDDを含めて外したものを元に戻して、電源を入れます。 ・HP EliteDesk 800 G5 TWRパソコンのBIOS-システムファームウェア適用手順(参考用) - 電源投入後、F10キーを連打して、セットアップ画面を表示します。 - Update System BIOS → Check HP.com for BIOS Updates → Continue → Rollback to xx.xx.xx (Update to xx.xx.xxも選択できる場合あり)を順にクリックして実行します。途中で、4桁の 数字が表示され、その数字の入力を求められた場合は、入力してEnterキーを押します。 なお、適用の途中で、複数回、自動で電源オフ・オンが繰り返されます。 |